·落とし穴
無料の AI は業務に使ってよい。ただし ChatGPT・Gemini は『入力が学習に使われる』初期設定のまま。最初の 5 分でオフにする
- 理由
- 無料プランでも設定で学習利用を止められ、費用ゼロ・5 分で済むため。ただし ChatGPT と Gemini の個人向けは初期状態で入力が学習に使われるので、顧客名や単価を入れる前に必ずオフにする
- 当てはまる会社
- ChatGPT・Gemini・Claude の無料(個人)プランを業務で使っている、またはこれから使い始める従業員 5〜50 名の会社。顧客名・単価・人事情報を入力する場面がある会社ほど先に設定を確認する
- #データ学習
- #無料プラン
- #情報漏えい
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- #Gemini
- #Claude
- #設定
結論から書きます。ChatGPT と Gemini の無料(個人向け)プランは、入力した内容が初期設定のまま AI の学習に使われます。Claude は「許可する」設定をオンにした場合だけです。いずれも設定でオフにでき、費用はかからず数分で終わります。判定は「使う」です。無料のまま業務に使ってかまいません。ただし顧客名や単価を入れる前に、この設定を一度だけ確認してください。
ここでいう「学習に使われる」とは、入力した文章が AI を賢くするための教材として使われること、あわせて一部を人が目で確認することを指します。
何が変わったか
無料プランの学習設定について、まず押さえる点は 3 つです。
- ChatGPT の個人向け(無料・Plus・Pro)は、入力が学習に使われる初期設定です。 OpenAI は「個人向けサービス(Free・Plus・Pro)では、入力内容をモデルの学習に使うことがある」と明記し、設定の「データコントロール」で「Improve the model for everyone(みんなのためにモデルを改善する)」をオフにできるとしています(データコントロール、モデル改善とデータ)。オフにすると以後の会話は学習に使われませんが、履歴そのものは残ります(履歴を残して学習だけ止める)。
- Gemini の個人向けは「アクティビティを保存(Keep activity)」が初期状態でオンです。 Google は、18 歳以上では既定でオンで、会話の一部を人間のレビュアーが確認し、改善のために使うと説明しています。レビュー済みの会話はアカウントから切り離したうえで最長 3 年保持され、利用者が履歴を削除してもこの分は消えません(Gemini プライバシーハブ)。オフにするには gemini.google.com の「設定とヘルプ > アクティビティ」、または myactivity.google.com/product/gemini から止めます(アクティビティの管理)。
- Claude の個人向け(Free・Pro・Max)は、「許可する」設定をオンにした場合だけ学習に使われます。 Anthropic は「将来の Claude モデルの改善にデータを使うかを利用者が選べる。この設定がオンのとき、Free・Pro・Max のデータで新しいモデルを学習する」と明記しています。許可した場合の保持は 5 年、許可しない場合は 30 日です。設定は claude.ai/settings/data-privacy-controls で変えられます(データの扱い)。
うちの会社でできること
- 営業: 見積もりや提案メールの下書きに無料 AI を使ってかまいません。ただし取引先名と単価を入れる前に、上の設定をオフにします。設定前は、社名を伏せて条件だけ渡すのが安全です。
- 経理: 催促文や経費の説明文の下書きに使えます。売掛金一覧や口座情報など名簿に近いデータは、学習オフを確認してから。確認できないうちは貼りません。
- 総務: 社内規程・案内文の下書きは、公開前提の文章なら設定前でも問題ありません。人事評価や応募者情報は、オフの確認後に限ります。
- 現場: 作業手順の整理に使えます。できないのは、どの無料プランでも「入力した内容を会社の管理下に置く」ことです。誰が何を入れたかを会社が把握する機能は、個人の無料プランにはありません。
費用と条件
設定を変える費用はかかりません。学習に使われるかは、プランと設定で決まります。
| サービス | 個人・無料プランの初期状態 | 学習を止める場所 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 学習に使われる | 設定 > データコントロール > Improve the model for everyone をオフ |
| Gemini | 学習に使われる(人のレビューあり) | アクティビティ、または myactivity から「アクティビティを保存」をオフ |
| Claude | 許可した場合のみ | claude.ai/settings/data-privacy-controls で許可をオフ |
会社としてまとめて止めたいなら、法人プランが近道です。ChatGPT の Business・Enterprise・Edu は初期設定で学習に使われないと公式が明記しています(ビジネスデータの扱い)。Claude の Team・Enterprise・API も既定で学習に使われません(データの扱い)。各サービスの料金と判定はツール比較に、個人アカウントの無断利用そのものの論点はシャドー AI の記事にまとめています。
落とし穴
- 「学習オフ」と「保存しない」は別です。 オフにしても会話は履歴に残り、Gemini では止めたあとも最長 72 時間はアカウントに保存されます。レビュー済みの会話は 3 年残ります(Gemini プライバシーハブ)。「消したつもり」が最初の誤解です。
- 評価ボタンは例外です。 ChatGPT では、回答に「良い・悪い」の評価を付けると、その会話全体が学習に使われることがあると公式が述べています(モデル改善とデータ)。学習をオフにしていても、社員が気軽に押す評価が抜け道になります。「業務の会話では評価ボタンを押さない」を社内で 1 つ決めておくと安全です。
明日やること
今日の午後、社員が一番使っている AI を 1 つ開き、上の表のとおり学習設定をオフにしてください。所要は 5 分です。そのうえで、朝礼かチャットで「無料 AI に顧客名・単価・人事情報を入れるときは、まず学習オフを確認する」の 1 文を共有します。本格的に使うなら、その 1 つを法人プランに切り替えると、設定を社員任せにせずに済みます。
出典
- https://help.openai.com/en/articles/7730893-data-controls-in-chatgpt
- https://help.openai.com/en/articles/5722486-how-your-data-is-used-to-improve-model-performance
- https://help.openai.com/en/articles/8983130-what-if-i-want-to-keep-my-history-on-but-disable-model-training
- https://openai.com/business-data/
- https://support.google.com/gemini/answer/13594961
- https://support.google.com/gemini/answer/13278892
- https://code.claude.com/docs/en/data-usage
- https://privacy.claude.com/en/articles/10023580-is-my-data-used-for-model-training
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NotebookLM 改め Gemini Notebook は「社内の物知り」になるか。IT 担当なしでも判定は『使う』
社内マニュアルや議事録を登録すれば、出典付きで社員の質問に答える『社内の物知り』を IT 担当なしで作れ、無料で始められるため
変化点の解説·
この 3 か月で AI は何ができるようになったか。メール・議事録・契約書・集計・求人票の 5 業務で検証。新しい契約を増やす必要は『ない』
2026 年夏から今にかけて ChatGPT・Claude・Gemini は 3 つとも世代交代したが、経営者の身近な 5 業務では『できることが増えた』より『同じ作業の手戻りが減った』変化で、無料・既存プランが自動で新しくなるため新規契約を急ぐ理由はない
業務別の使い分け·
見積もりメールの下書きは AI に任せてよい。ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot のどれでも『そのまま送れる』、差は条件の保存と数字の確認
4 つの AI はどれも、条件を 5 つ箇条書きで渡せば『そのまま送れる』水準の日本語の見積もりメールを下書きでき、無料で始められるため。人がやるのは金額と納期の確認だけ
AI Navigator では、どのツールを自社のどの業務に入れるべきかを、経営者と一緒に整理しています。 判定だけでは決めきれない場合は、サービス紹介と無料相談をご利用ください。