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·業務別の使い分け

見積もりメールの下書きは AI に任せてよい。ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot のどれでも『そのまま送れる』、差は条件の保存と数字の確認

判定使う見積もりメール
理由
4 つの AI はどれも、条件を 5 つ箇条書きで渡せば『そのまま送れる』水準の日本語の見積もりメールを下書きでき、無料で始められるため。人がやるのは金額と納期の確認だけ
当てはまる会社
見積もりメールを定型的に作っている営業・事務がいる会社。すでに ChatGPT・Gemini・Claude のいずれか、または Microsoft 365 を使っていればそのまま始められる

結論から書きます。見積もりメールの下書きは、AI に任せてよい作業です。判定は「使う」です。今回は ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft 365 Copilot の 4 つに、同じ条件を 5 つ(相手と用件/品目・数量・単価/税区分/納期と支払条件/トーンと有効期限)渡す前提で横並びに見ました。どれも「そのまま送れる」水準の日本語を返します。差は文章のうまさではなく、「毎回の条件を保存できるか」と「社内の数字につながるか」です。

何が変わったか

4 つの AI を見比べて分かったことは、次の 3 点です。

  1. 文章力はもう差がつかない。差は「条件の保存」。 4 つとも、条件を箇条書きで渡せば敬語の整った見積もりメールを下書きします。違うのは、会社名・敬称ルール・署名・税区分といった毎回同じ指示を保存できるかどうかです。ChatGPT は「プロジェクト」に指示と参照ファイルを保存でき、その指示は全体設定より優先されます(ChatGPT プロジェクト)。
  2. 保存機能は無料でも使える。 Gemini は「Gem(ジェム)」、Claude は「プロジェクト」という同じ仕組みを無料プランでも持ちます。Claude の無料プランはプロジェクトを 5 件まで作れます(Claude プロジェクト)。Gem も無料で使えます(Gem の使い方)。1 回だけ自社の定型を書いておけば、次からは品目を貼るだけで済みます。
  3. Copilot は「社内の数字につながる」のが強み。 有料の Microsoft 365 Copilot は Outlook や Excel の中で動くため、見積の数字が入った Excel やメール履歴をもとに下書きできます。Copilot Chat は対象の Microsoft 365 プランに追加費用なしで含まれます(Copilot の管理)。

補足として、Gemini の「Gem」は 2026 年 11 月から順次「スキル」という名前と仕組みに変わります(個人向けアカウントから。会社用は 2027 年)。いま作った Gem は、名前・説明・指示をコピーすればスキルとして作り直せます(Gem からスキルへの移行)。

うちの会社でできること

  • 営業: 見積もりメール・フォローメールの下書き。条件を箇条書きで渡すのがコツです。金額と納期だけは送る前に人が確認します。
  • 経理: 請求・入金のお願い・支払条件の案内文の下書きに使えます。振込先や金額は、AI の出力をそのまま使わず必ず人が確認します。
  • 総務: 社外向けの案内・お断り・日程調整メールの下書きに向きます。相手との過去のやりとりを貼ると精度が上がります。
  • 現場: 発注・納期確認のメール下書きに使えます。できないのは「見積金額そのものを AI に計算させて確定する」ことです。単価の掛け算と税の計算は人の仕事に残します。

費用と条件

ツール 見積メール作成の無料範囲 条件を保存する機能
ChatGPT 無料で可。プロジェクトも無料(参照ファイル 5 件まで) プロジェクト/カスタム指示
Gemini 無料で可。Gem も無料 Gem(2026-11 以降スキルへ移行)
Claude 無料で可。プロジェクトは無料で 5 件まで プロジェクト
Copilot Copilot Chat は対象 M365 に追加費用なし。Outlook 内の下書きは有料 ―

見積もりメールには取引先名・単価という社外に出せない情報が入ります。入力が AI の学習に使われるかは、プランで変わります。ChatGPT の個人プランは学習に使われる初期設定で、設定の「データコントロール」でオフにできます(データコントロール、料金ページ)。Gemini は「アクティビティを保存」がオンだと学習に使われ、オフにできます(Gemini のデータ)。Claude の商用プラン(Team・Enterprise・API)は初期設定で学習に使われません(Claude のデータ)。Copilot は、職場アカウントでサインインすれば入力が基盤モデルの学習に使われないと公式に明記されています(Copilot のプライバシー)。

迷ったら、すでに使っている環境に合わせるのが近道です。Google Workspace なら Gemini、Microsoft 365 なら Copilot、どちらでもなければ無料の ChatGPT か Gemini から始めれば十分です。各ツールの全体像はツール比較にまとめています。

落とし穴

  1. 金額・数量・税の計算を、AI の出力のまま送らないことです。AI は数字を取り違えます。単価 × 数量と税込額は、送信前に人が電卓で検算します。ここだけは自動化しないのが安全です。
  2. 無料・個人プランは、入力が学習に使われる設定のことがあります。取引先名や単価を入れる前に、上の手順で学習をオフにするか、学習されない法人プランに切り替えてください。個人・法人プランの違いは法人プランの判定の料金欄でも確認できます。

明日やること

今日の午後、直近に送った見積もりメールを 1 通用意してください。宛先と社名を伏せ、条件を 5 つ(相手と用件/品目・数量・単価/税区分/納期と支払条件/トーンと有効期限)だけ箇条書きにして、無料の ChatGPT か Gemini に「この条件で見積もりメールの下書きを」と頼みます。出てきた文面と実際に送った文面を 5 分で見比べ、直した箇所をメモします。そのメモが、次回から使える自社の定型(プロジェクトや Gem に保存する指示)の下書きになります。

出典

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