韓国 AIDIN Robotics、160 億ウォンを調達——HD 現代ロボティクスとサムスンが出資、力覚センサーで人と協働するロボットを強化
韓国のロボット部品スタートアップ AIDIN Robotics は 9 月 11 日、戦略投資家の HD 現代ロボティクス(HD Hyundai Robotics)とサムスンベンチャー投資から 160 億ウォン(約 1,210 万ドル)を調達したと発表した。同社は力・トルクセンサーから力制御ソフトウェアまでを一貫して手がけ、ロボットに『触覚』を与えて人と安全に協働できるようにする技術を強みとする。調達資金で、造船業向けの表面仕上げ自動化ソリューションを拡大するほか、造船・重工業に特化した重荷重対応の五指ロボットハンドを共同開発し、力・トルクセンサーの年産 3 万個体制を整える。2019 年に成均館大学の研究者らが設立した。
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何が起きたか
韓国のロボット部品スタートアップ AIDIN Robotics が、戦略投資家である HD 現代ロボティクスとサムスンベンチャー投資から 160 億ウォン(約 1,210 万ドル)を調達したと発表しました。同社は、ロボットが物に触れる力を測る『力・トルクセンサー』から、その情報をもとに動きを調整する力制御ソフトウェアまでを一貫して開発しています。狙いは、ロボットに触覚に近い感覚を持たせ、人のそばで安全に協働できるようにすること。周囲の物体との距離を検知して衝突を避ける独自技術も持ちます。今回の資金で、造船業向けの表面仕上げ(研磨など)自動化ソリューションを拡大し、造船・重工業向けに重い負荷に耐える五指のロボットハンドを共同開発するほか、力・トルクセンサーを年 3 万個生産できる体制を整えるとしています。同社は 2019 年、成均館大学の研究者と教え子によって設立されました。
なぜ重要か
生成 AI の話題が続く一方で、AI を現実世界で動かす『フィジカル AI(身体を持つ AI)』への投資も着実に厚みを増しています。今回、産業用ロボット大手の HD 現代と、半導体・電機のサムスンという性格の異なる大手が揃って戦略出資した点は、力覚センサーという地味だが不可欠な基盤技術の重要性が高まっていることを示します。賢い頭脳(AI)だけでなく、力加減を感じ取る『手』の性能が、人と一緒に働けるロボットの実用化を左右するためです。造船という重厚長大産業を具体的な用途に据えている点も、労働力不足を背景にした現場ニーズの現れといえます。
経営者の視点
ロボット導入というと大工場の話に聞こえますが、注目すべきは適用先が「人手不足の深刻な現場作業」へと広がっている流れです。研磨・仕上げ・搬送のような、熟練の力加減が要る危険・重労働ほど、こうした協働ロボットの効果が見込めます。自社が製造・物流・建設などに関わるなら、まずは「採用難で回らなくなりつつある工程」を一つ特定しておくとよいでしょう。フィジカル AI はまだ高価ですが、部品とソフトの進歩で数年内に手が届く選択肢になり得ます。人手を前提にした工程設計を、機械との分担を織り込んだ形へ見直す視点が、今後の競争力につながります。
出典
本記事は WOWTALE の発表・報道をもとに要約したものです。原文は以下からご確認ください。
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