AI秘書サービスを比較|3種類の違いと料金、中小企業はどれから始めるか
AI秘書サービスは、汎用チャットAI・会議や日程の特化型・人が対応するオンライン秘書の3種類に分かれます。種類ごとの向く会社と月額の目安を公式料金で比較し、入力データの学習利用、人を雇う場合とのコスト差、従業員5〜50名の会社が最初に試す順番まで整理しました。
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結論からお伝えします。AI秘書サービスは、大きく3種類に分かれます。1つ目は ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot などの汎用チャットAI、2つ目は会議の議事録や日程調整に絞った特化型ツール、3つ目は人の秘書がAIも使いながら代行するオンライン秘書です。
従業員5〜50名の会社なら、まず汎用チャットAIの無料枠から試すのが近道です。費用がかからず、メールの下書きや資料の要約といった秘書業務の大半をすぐ試せます。会議や日程調整に時間を取られている場合だけ特化型を足し、電話や経費精算のような「手を動かす作業」まで任せたい場合にオンライン秘書を検討する、という順番で考えると迷いません。
この記事では、3種類の違いと月額の目安を公式の料金ページで確認した数字で比較し、任せてよい業務と任せてはいけない業務、入力したデータの扱い、人を雇う場合とのコスト差まで順に整理します。
AI秘書とは?「段取りごと任せられる」デジタル秘書

AI秘書とは、本来は秘書が担うスケジュール管理・文書作成・情報収集といった業務を、AIが代わりに処理・補助してくれるサービスです。人を雇わずに秘書業務の一部を任せられる点が特徴です(CAT.AI)。
混同されやすいのが「AIアシスタント」や「AIエージェント」との違いです。提供元によって線引きは異なりますが、おおまかには次のように捉えると分かりやすくなります。
- AIアシスタント:「この文章を要約して」のように、単発の指示に一つずつ答えるタイプです。ChatGPT のようなチャットAIの基本的な使い方がこれにあたります。
- AI秘書・AIエージェント:日程調整のように複数の手順が必要な業務を、目的を伝えるだけである程度まとめて進めてくれるタイプです。マネーフォワードは、秘書AIエージェントを「自律的に判断しながら業務を代行するAI」と整理しています(マネーフォワード クラウド)。
AIエージェントとは、指示を受けて自分で手順を考え、複数の作業を続けて実行するAIのことです。ただし現在の汎用チャットAIにもこうした機能が次々に加わっており、「AI秘書」という名前の専用サービスを契約しなくても、手元のチャットAIで秘書業務の多くを試せるようになっています。
AI秘書サービスの比較|3種類の違いと月額の目安

まず3種類を一覧で比べます。料金は2026年10月20日時点で各社の公式ページに記載されている金額です。
| 種類 | 向く会社 | 月額の目安(公式) |
|---|---|---|
| 汎用チャットAI | まず試したい会社。メール下書き・要約・調べものが中心 | 無料プランあり。有料は1人あたり月$20前後(Claude Pro 月$20、Gemini 法人向け Business 月$21から) |
| 会議・日程の特化型 | 会議の議事録や商談の日程調整に毎週時間を取られている会社 | 無料プランあり。有料は1人あたり月1,000円前後から(Notta プレミアム 年払い時 月1,185円、TimeRex ベーシック 月払い 900円・税抜) |
| 人+AIのオンライン秘書 | 電話・経費精算・資料作成など手を動かす作業まで外に出したい会社 | 月10時間で月37,000〜46,000円(税抜)、月30時間で月120,000円から(キャスタービズ) |
それぞれの中身を補足します。
1. 汎用チャットAIは、メールの返信文案、資料の要約、議事メモの清書、調べものなど、秘書業務の「考えて書く」部分を広くこなします。Claude は個人向け Pro が月払いで月$20、チーム向けのスタンダード席が月払いで1席月$25です(Claude 料金)。Gemini は法人向けの Business エディションが1ライセンス月$21からです(Gemini 公式)。Microsoft 365 の Business Basic・Standard・Premium を契約している会社なら、Copilot Chat を追加費用なしで使えると公式に明記されています(Microsoft Learn)。各ツールの料金とデータの扱いは AIツール比較 にまとめています。Microsoft 365 を使っている会社は、Microsoft 365 Copilot の判定記事 も参考にしてください。
2. 会議・日程の特化型は、ひとつの業務に絞って深く自動化します。議事録ツールの Notta は無料プランで月120分まで文字起こしでき(1回3分まで)、有料のプレミアムは年払い時に月1,185円です(Notta 料金)。日程調整ツールの TimeRex は無料プランがあり、ベーシックは1ユーザー月900円(月払い・税抜)、年払いなら月750円です(TimeRex ヘルプ)。汎用チャットAIでは手間がかかる「録音から議事録まで」「相手に空き日程を選んでもらう」といった流れを、そのまま仕組みにできるのが強みです。
3. 人+AIのオンライン秘書は、人のアシスタントが遠隔で業務を代行するサービスです。オンライン秘書とは、社外の担当者がネット経由で事務作業を請け負う形の秘書サービスのことです。キャスタービズの公式ページでは、月10時間の STARTER が1か月プランで月46,000円、12か月プランで月37,000円(いずれも税抜)、月30時間の BASIC が12か月プランで月120,000円(税抜)と案内されています(キャスタービズ)。AIだけでは難しい電話対応や、複数のシステムをまたぐ作業まで任せられる一方、費用は汎用チャットAIの数十倍になります。
従業員5〜50名の会社では、1から順に試し、足りない部分だけ2と3を足すのが失敗の少ない進め方です。
AI秘書でできること|代表的な5つの業務

種類を問わず、AI秘書に任せやすいのは次の5つです。いずれも「時間はかかるが判断はさほど要らない」定型業務です。
- スケジュール調整・管理:関係者の予定を照合し、空いている候補日を出します。特化型の日程調整ツールなら、相手に候補から選んでもらうところまで自動にできます。
- メール・チャットの下書き:受信内容を読み取り、返信文案を作ります。断りや催促など、言い回しに気を使う文面ほど下書きがあると速くなります。
- 議事録の作成:会議の音声を文字起こしし、要点と決定事項、やることを整理します。
- 情報収集と要約:長い資料や調査結果を短くまとめ、判断に必要な点を拾い出します。
- タスク整理・リマインド:やることを一覧にし、期限が近いものを知らせます。
これらは、経営者や社員が毎日少しずつ時間を取られている「名もなき業務」です。自社で地味に時間を奪っている業務が、この5つに当てはまらないか確認してみてください。
AI秘書に向かない業務|任せてはいけないこと

便利なAI秘書にも、任せてはいけない業務があります。最初に線引きしておくことが、安心して使う前提です。
- 最終的な意思決定:契約の締結、価格の決定、採用の合否といった経営判断は人が持ちます。AIは判断材料の整理までにとどめます。
- 相手の感情や事情をくむ対応:クレーム対応や込み入った交渉は人が対応します。
- 正確性が絶対に求められる処理:数字や事実の誤りが法的・金銭的に大きな結果を招く業務は、必ず人が最終確認します。
理由は、現在のAIには**もっともらしい誤り(ハルシネーション)**を出す可能性が残っているためです。ハルシネーションとは、AIが事実と違う内容を自然な文章で答えてしまう現象のことです。「作業」は任せても「責任を伴う判断」は人が持つ、という役割分担を決めておけば、リスクを抑えながら効率化を進められます。
入力したデータはAIの学習に使われるか
秘書業務では取引先の名前や日程、社内の数字を入力することになるため、データの扱いは契約前に必ず確認します。多くのサービスで、法人向けプランと個人向けプランで扱いが違います。たとえば Anthropic は、Team や Enterprise などの商用製品のデータはモデルの学習に使わないと公式に明記する一方、個人向けプランでは本人が許可した場合などに学習に使うことがあるとしています(Anthropic Privacy Center)。Microsoft も、職場アカウントで使う Copilot のプロンプトと応答は基盤モデルの学習に使わないと明記しています(Microsoft Learn)。無料枠で試す段階では、顧客名や金額などの機密を入れず、学習に使わない設定があるかを先に確かめてから使い始めてください。
AI秘書と人を雇う場合のコスト比較

AI秘書が中小企業に注目される最大の理由はコストです。
人を雇う場合、秘書の平均年収はおよそ397万円とされています(キャリアガーデン)。正社員の場合は給料に加えて社会保険料・採用費・教育費がかかり、実際の給料の1.5〜2倍程度のコストになると言われます(BackofficeForce)。月給25万円前後でも、会社の実質負担は月40万円前後に達する計算です。
これに対して、先ほどの比較のとおり、オンライン秘書は月10時間なら月4万円前後(税抜)、汎用チャットAIや特化型ツールは1人あたり月数千円以内に収まります。AI秘書には次の特徴もあります。
- 24時間いつでも動く:夜や休日でも待たせずに下書きや要約が進みます。
- 採用・教育の手間がない:契約すればすぐ使え、離職の心配もありません。
- 繁閑に合わせやすい:業務量が変わっても人員の調整が要りません。
ただし、AI秘書は人を完全に置き換えるものではありません。定型業務はAIに任せ、人は判断や対外対応に集中する組み合わせが、最も費用対効果の高い使い方です。
AI秘書の選び方|失敗しない4つのチェックポイント

導入前に次の4点を確認すると、「使われないまま契約だけ残る」失敗を防げます。
- 今のツールとつながるか:普段使っているカレンダー・メール・チャットと連携できるかが最重要です。Microsoft 365 なら Copilot、Google Workspace なら Gemini のように、今の環境に合うものを選ぶと設定の手間が減ります。
- 日本語の精度:海外製サービスは敬語の自然さに差が出ます。実際の業務で使う文面で試すのが確実です。
- データの扱い:前の章のとおり、学習に使われない設定やプランがあるかを確認します。
- 解約とデータ削除のしやすさ:合わなかったときにすぐやめられるかも見ておきます。
どのサービスも、無料版や低額プランで小さく試してから判断するのが鉄則です。
明日やること
明日の朝、自分が昨日いちばん時間を取られた返信メールを1通選び、宛名や金額などの固有情報を伏せたうえで、汎用チャットAIの無料版に「この内容に丁寧に返信する文案を3パターン作って」と頼んでみてください。10分あれば、AI秘書が自社の業務でどこまで役に立つかの手触りがつかめます。うまくいけば日程調整や議事録へ、と一つずつ範囲を広げていけば十分です。
まとめ
AI秘書サービスは、汎用チャットAI、会議・日程の特化型、人+AIのオンライン秘書の3種類に分かれます。月額の目安は、汎用チャットAIと特化型が無料から1人あたり月数千円、オンライン秘書は月10時間で月4万円前後(税抜)からです。従業員5〜50名の会社なら、まず汎用チャットAIの無料枠で秘書業務を試し、会議や日程調整に時間を取られている場合だけ特化型を足すのが近道です。最終判断は人が持ち、機密は入れず、学習に使われない設定を確認してから使う。この3点を守れば、少ない費用で秘書業務の負担を減らせます。
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- ChatGPT・Gemini・Claude比較|業務別の使い分け:汎用チャットAIをどれにするか迷っている方へ
- AI議事録の自動化ツールの比較:会議の記録に時間を取られている方へ
- 生成AIを使ってはいけない業務とは:使い始める前に社内ルールを決めたい方へ
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参考ソース
- https://cat-ai.jp/blog/20250807/
- https://biz.moneyforward.com/ai/basic/3631/
- https://cast-er.com/column/what-is-an-ai-secretary/
- https://cast-er.com/
- https://claude.com/ja/pricing
- https://gemini.google/subscriptions/
- https://learn.microsoft.com/en-us/copilot/manage
- https://www.notta.ai/pricing
- https://help.timerex.net/ja/articles/10000405
- https://privacy.claude.com/en/articles/7996868-is-my-data-used-for-model-training
- https://learn.microsoft.com/en-us/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-privacy
- https://careergarden.jp/hisho/salary/
- https://backofficeforce.jp/media/others/secretary-cost/


